『月曜評論』連載「この世が舞臺」掲載分

岡田俊之輔

　「この世が舞臺」とは抑も、松原正・早大名譽教授の著『人間通になる讀書術――賢者の毒を飮め、愚者の蜜を吐け』（徳間書店、昭和57年）の元となつた文章の、『月曜評論』連載當時の表題である。表題に籠められた著者の意圖は以下のとほり。

『月曜評論』に連載するにあたり「この世が舞臺」などといふ題をつけたのは、人間、この世が舞臺のはずなのに、なぜ學者先生はかうも人間について無知なのだらうと、言外にさういふことが言ひたかつたからである。（同書「あとがき」232頁）

　その後、この表題は留守晴夫・早大文學部教授に受け繼がれ、そしてこの度、私が三代目として用ゐる事となつた次第。

　なほ、當ウェッブ・サイトへの轉載は、掲載號のバック・ナンバーが月曜評論社に「在庫無し」となつたものから順次行ふ豫定だが、出來れば同誌を定期購讀して戴きたい。

【追記】同誌は平成16年８月號（通卷第1467號）を以て休刊となつた。現在はバック・ナンバーの入手のみ可。

【追記その２】同誌のウェッブ・サイトは消滅し、バック・ナンバーも入手困難となつたので、拙文を以下のとほり總て轉載する。（平成17年２月）

【追記その３】その後、連載は『Web柵』にて繼續される。（平成17年３月）

• 平成15年５月號（52〜53頁）　　ソポクレス『オイディプス王』

• 平成15年６月號（46〜47頁）　　アルフォンス・ドーデ「最後の授業」

• 平成15年７月號（52〜53頁）　　ジャン・パウル『ジーベンケース』

• 平成15年８月號（58〜59頁）　　近松門左衞門『曾根崎心中』

• 平成15年９月號（56〜57頁）　　トマス・カーライル『衣服哲學』

• 平成15年10月號（56〜57頁）　 芥川龍之介「神神の微笑」

• 平成15年11月號（52〜53頁）　 ジョージ・スタイナー『サン・クリストバルへのＡ．Ｈ．の移送』

• 平成15年12月號（48〜49頁）　 ヘシオドス『仕事と日々』

• 平成16年１月號（48〜49頁）　　中江兆民『三醉人經綸問答』

• 平成16年２月號（48〜49頁）　　ヘンリック・イプセン『民衆の敵』

• 平成16年３月號（48〜49頁）　　ドゥニ・ディドロ『ラモーの甥』

• 平成16年４月號（54〜55頁）　　ジョージ・オーウェル『一九八四年』

• 平成16年５月號（60〜61頁）　　ジョージ・ゴードン・バイロン『マンフレッド』

• 平成16年６月號（60〜61頁）　　小林多喜二「蟹工船」

• 平成16年７月號（56〜57頁）　　タアッバタ・シャッラン「復讐の詩」

• 平成16年８月號（54〜55頁）　　ウィリアム・ブレイク「毒の木」

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